会話が苦手な人の多くは、沈黙になることを恐れています。最初のうちは話すことがあるから良いのですが、だんだんと話題が無くなってくると沈黙してしまいます。何か話さなくてはいけないと必死になってしまうと、焦ってしまって余計に頭が真っ白になるわけです。
これが気まずいと感じてしまって、会話することを避けるようになってしまいますね。でも、普段から他人との会話が少なければ、信頼関係を築くことができません。ますます会話の苦手意識が大きくなってしまうので、沈黙を恐れないようにすることが大切です。
ここでは、沈黙に対する恐怖感を克服する秘訣を紹介します。
目次
考え方を変えてみる
ほとんどの人は、会話中に沈黙になると気まずいと感じてしまいます。でも、沈黙することは、全く悪いことではありません。むしろ、今までの話の内容を整理することができるので、必要な時間だといえます。
たとえば、ほとんど隙間なく延々と話し続ける人がいたら、ウンザリしてしまうはずです。授業中に先生がノンストップで話し続けたら、ノートを整理する暇もありませんよね。だから、会話を理解するためにも、沈黙は必要だと言えるわけです。
無理に話すことを考えようとすると、焦ってしまって支離滅裂な言葉を発してしまうかもしれません。それだと自分が焦っていることが相手に伝わってしまいますから、逆効果になってしまうわけですね。だから、沈黙してしまったとしても、落ち着くようにしてください。
実際、家族や親友との会話であっても、必ず沈黙になることはあります。なので、沈黙を無くそうと考えること自体が、間違っているということですね。沈黙は会話の休憩時間ですから、それを上手く活用して話を盛り上げるように意識をしましょう。
沈黙を少なくするためのコツ
沈黙が会話に必要なものだとしても、あまりに長くなってしまうといけません。そのため、会話を弾ませるためのテクニックを知っておくと良いでしょう。ポイントとしては、沈黙しても落ち着いているということですね。
焦ってしまったら頭が真っ白になってしまいますし、面白い話題は浮かんできません。冷静になることで、会話を思い通りに進めることができるはずです。
お互いが分かる話題
手っ取り早く会話を弾ませるには、お互いが分かる話題を使うことが効果的です。自分しか知らないことを話しても、相手は食い付いてきませんからね。おススメなのが、天気やニュースなどの話題です。
「今日は暑いですね。」とか「最近、○○っていう映画が流行っているみたいですよ」といった話題を切り出せば、誰でも話に乗っかりやすいですよね。考えなくても出せる話題ですから、常にいくつかを頭に入れておくと良いでしょう。
天気:「暑くなってきましたね。夏バテとかしてませんか?」
ニュース:「最近、○○が流行しているらしいですよ。知ってました?」
美容・健康:「肌がキレイですね。スキンケアとかしてるんですか?」
衣食住:「この服カワイイですね。どこで買ったんですか?」
趣味:「最近、ゴルフ始めたんですよ。何かやってますか?」
どんな場面でも使える話題なので、きっと重宝するはずです。
一言で答えられない質問をする
「お酒は好きですか?」や「今日は忙しいですね」といった質問だと、「はい」か「いいえ」で答えられるので会話が止まってしまいやすいです。これを避けるためには、一言で答えられない質問をするのが効果的ですね。
「どんなお酒が好きですか?」とか「今はどんな仕事をしていますか?」などの質問をすれば、具体的な回答が返ってきます。それを材料にすれば、また会話を広げることができるわけです。相手から情報を引き出すことを意識すると、沈黙になることも少なくなります。
リアクションを忘れない
相手の話に対して、必ずリアクションを取ってください。せっかく相手が話してくれているのに、無表情で聞いていたら面白くない印象を与えてしまいます。相手の話す気が無くなってしまいますから、気を付けるようにしましょう。
興味を示すためには、アクティブリスニングと言う手法が効果的です。これは、相手の話を熱中しながら聞く方法で、強烈な興味を示すことができます。
相手の話を積極的に聞くことを、「アクティブリスニング」といいます。これは、単に話を聞くのではなくて、うなずきや相槌を入れたり、リアクションを取って、相手の話を聞いていると態度で示すことです。
前かがみになって聞いたり、笑ったり手を叩いたりなどのリアクションを取るわけですね。そうすれば、相手は気持ち良くなってくれるので、ドンドン話してくれるはずです。
同じ質問を返す
自分が黙っていると、相手から何かしらの質問をされると思います。相手から質問を受けた場合には、同じ質問を相手にも返すようにしましょう。相手から聞いてくるということは、自分が聞かれても良いということです。
たとえば、「どちらに住んでいるんですか?」と聞かれたら、「練馬区ですね。あなたはどちらですか?」といった感じで聞き返します。こうすれば、双方向のコミュニケーションが成立しますので、話が弾みやすくなるわけですね。
会話はその場の全員で作るものですから、自分だけが考える必要はありません。なので、相手の質問を積極的に利用すれば、話すことはすぐに思いつくはずです。
合わない人もいると諦める
自分がどれだけ努力をしても、話がかみ合わないことがあります。人間には相性がありますから、どうしても合わない人がいるわけですね。だから、ある程度の会話をして盛り上がらなかったら、自分とは合わない人だと諦めることも大切です。
誰とでも打ち解けて話すのは無理ですから、潔く引いてみるという選択もアリだと思います。他にも話す人はいっぱいいるはずですし、自分と相性のいい人が必ず存在します。なので、無理に会話しようとしないという意識も必要です。
以上、沈黙の恐怖感を克服する方法を紹介しました。会話において沈黙は不可欠なものですから、上手く利用して会話を盛り上げるようにしてください。沈黙が怖くなくなると、会話をすることが楽しくなるはずです。