一生懸命に話しているのに、相手の反応がイマイチな場合がありますよね。入念な準備をして会議やプレゼンなどに挑んでも、総スカンを食らってしまったらショックでしょう。必死になるほど周りとの温度差が広がってしまうので、ドツボにハマってしまうかもしれません。
こういった状況になるのは、あなたの話し方に問題があることがほとんどです。自分勝手に話し続けてしまうと、周りの人は退屈してしまいます。なので、相手が興味を示してくれるように工夫する必要がありますね。
ここでは、周りを退屈させない話し方のポイントを紹介します。
主役は自分ではない
話ベタな人の特徴としては、自分勝手に話し続けてしまうということがあります。自分の話に夢中になって、相手を無視してしまっているパターンですね。こんな話し方をすると、誰だって退屈するのは当然でしょう。
会話をするときには、相手を中心に話すことを心掛けてください。聞き手を主役にすることで飽きられることを防げるので、まずは相手の興味を探ることから始めます。たとえば、天気やニュース、趣味などの話から始めて、相手の反応を伺ってください。
相手の興味が分かったら、それに話題をシフトさせて話を弾ませます。ある程度の雑談をすれば、場の空気が和みますよね。このように、最初に打ち解けることができれば、自分の話を聞いてもらいやすい土壌が出来上がります。
これはビジネスの世界でも同じで、商談などの前に担当者の雑談をしておきましょう。いきなり本題に入っても、相手は聞く体勢になっていません。心を開いていない状態で自分の話をしても、聞いてもらえないということですね。
なので、自分の話しやすい空気感を作ることが最優先だといえます。
伝わりやすい話し方の秘訣
メッセージを絞る
話すことに必死になりすぎて、メッセージを詰め込み過ぎる人がいます。人の集中力は高くありませんから、一度に色々と言われてしまうと理解ができません。なので、言いたいことは1つに絞った方が良いですね。
1つのセンテンスの中には、伝えたいメッセージを1つに絞ってください。言いたいことが多すぎると、何がメインなのか分からなくなってしまいます。だから、聞いている方は混乱してしまうわけですね。
自分の話を整理してみて、「本当に伝えたいことは何か?」ということを考えてみてください。無駄な内容をそぎ落としていくだけで、かなり理解しやすい話し方になると思います。
手短に話す
メッセージを1つに絞っても、話が長すぎたら意味がありません。同じことを延々と話し続ける人がいますが、こういった話し方だと聞き手はうんざりしてしまいます。なので、言いたいことは端的に伝えることがベストです。
熱意を持って話すよりも、要点を絞った話の方が圧倒的に伝わりやすいです。聞き手の負担を減らすためにも、話は短くするべきですね。短すぎると物足りないと思うかもしれませんが、説明不足であれば質問されるはずです。
質問されたなら詳細に説明すれば良いですし、必要以上に話しすぎないことが大切です。
エピソードを交える
自分の体験談などを交えて話すと、一気に理解しやすくなります。自分が実際に体験したことですから、臨場感があって信憑性が増すからです。つまり、机上の空論で話すのではなくて、体験ベースでの話の方が楽しく聞いてもらえます。
たとえば、「健康サンダルを履くと血行が良くなります」と言うよりも、「数日前から健康サンダルを履いているんですが、足のむくみが無くなったんですよ!」と言う方が説得力がありますよね。
無理に面白くしない
話を面白くしようとして、無理に落ちを付けたりする人がいます。実際に面白ければ問題ないのですが、滑ってしまった時に空気感が悪くなってしまいます。聞き手が不安になってしまいますから、温度差が広がってしまうわけですね。
また、受け狙いが強すぎると、何が話の本題なのかが分からなくなることがあります。本題からズレてしまいますから、よほどの自信が無い限り面白くさせようとしないでください。
専門用語を避ける
自分の知識と聞き手の知識は、いつも同レベルとは限りません。だから、専門用語や難しい言葉を使うと、理解されないことがあります。そのため、できる限り簡単な言葉で話すようにしてください。
子供でも理解できるレベルが、最も理想的だといえますね。誰が聞いても理解できるように、単純明快に話すということが求められます。
以上、相手を退屈させないためのポイントを紹介しました。話し方を工夫することで、圧倒的に伝わりやすくなります。独りよがりの話し方にならないためにも、相手目線で考えるようにしてください。