真面目に話を聞いているつもりでも、相手からすると聞いていないと思われることがあります。次に話す内容などを考えていると、上の空の表情になったりするわけです。なので、相手の話を聞くときには、真剣に耳を傾ける必要があります。
正しく聞くかどうかは関係なくて、「ちゃんと聞いている」という姿勢を示すことが重要ということです。聞き方次第で印象が大きく変わってしまうので、好印象を与えることができるように聞き方を覚えるようにしましょう。
ここでは、聞く力を伸ばすためのコツを紹介します。
目次
人は自分の話を聞いてもらいたい生き物
会話が苦手な人だと、話す内容に困ってしまいますよね。当たり障りのない雑談から始めたとしても、すぐに話題が無くなってしまいます。だから、さらに焦ってしまって頭が真っ白になるという悪循環を繰り返すわけです。
しかし、話ベタであっても、上手に会話をすることは出来ます。相手の話を聞くことに集中していれば、それだけで会話は弾むんですね。なぜなら、人は誰でも自分の話を聞いてもらいたいと思っているからです。
だから、聞き役に徹することで、相手は喜んで話しくれるようになります。なので、話すことが思いつかなくても、熱心に相手の話を聞くことが大切ですね。何を話そうかと考えすぎてしまうと、上の空の表情になるので話を聞いていないと思われてしまいます。
そうすると、印象が悪くなってしまうので注意してください。熱心に話を聞くことを心掛けていれば、好印象を与えることができるでしょう。第一印象を良くするためにも、重要だといえます。
好印象を与えるための正しい聞き方
相手に意識を集中する
誰かと会話をするときには、相手の話に全神経を集中させる必要があります。他のことに気を取られていると、それは相手に伝わってしまいます。なので、相手の話の内容や表情、感情の動きなどに注意して、真剣に話を聞くようにしましょう。
そういった姿勢でいると、相手も嬉しくなってドンドン話してくれるようになります。コツとしては、自分も楽しそうに聞くということです。相手の話に興味を示して楽しく聞くことで、それだけで明るい空間を作ることができると思います。
相手と視線を合わせる
話を聞くときには、ちゃんと相手と向かい合うようにしましょう。半身を向けていたり、目線を合わせていない状態だと、ちゃんと聞いているのか分からない状態となります。相手に対しても失礼ですから、しっかりと対面して聞くことが大切ですね。
相手の目を見て話を聞くことで、熱心に聞いていることをアピールできます。あまり目を見続けるのは不自然ですが、相手の顔全体を見つめて、2~3秒ほど目を合わせるようにすると良いでしょう。
体全体で聞く
話を聞くというと、耳だけを使うと思いがちです。しかし、ちゃんと話を聞くのであれば、体全体を使わないといけません。たとえば、身を乗り出して聞くことで、相手に対する興味を示すことができます。また、手を叩いて笑ったり、色々なリアクションをすることで話を盛り上げることができるわけです。
ただじっとして聞くだけでは、相手に対する興味を示すことは出来ません。なので、全身を使って話を聞くことを心掛けてください。そうすることで、相手も喜んで話してくれるようになると思います。
返事のバリエーションを増やす
返事をするときに、「はい」ばかりだとちゃんと聞いているのか分かりません。軽く聞き流しているだけだと思われがちですから、色々なバリエーションの返事をした方が良いですね。「そうなんですね」「なるほど!」「知らなかったです」など、色々な言葉を使い分けるようにしましょう。
ただ、ちゃんと相手の話を聞いていれば、自然と色々な返事が出るようになります。驚きや納得、笑いなど、自分の感情を素直に表現するようにしましょう。
話を最後まで聞く
先述したように、人は自分の話を聞いてもらいたいと思っています。だから、途中で自分の話を遮られると、不快な気分になってしまいます。なので、相手の話が終わっていないのに反論したり、自分の話をしたりしないでください。
途中で言いたいことがあっても、とりあえず最後まで話を聞くことが大切です。それがコミュニケーションのマナーですし、相手に対する敬意でもあります。最後まで聞いてから、自分の言いたいことを言うようにしましょう。
相手に共感を示す
人は自分の話を聞いてもらいたいと同時に、共感してもらいたいとも思っています。話すときには自分の発言が受け入れられるかを気にしていますから、それに共感してあげることで相手を安心させてあげることが大切です。
たとえ、自分が同意できないようなことを言われたとしても、まずは共感を示すようにしましょう。同意と共感は違いますから、混同しないでください。
例えば、以下のような会話があったとします。
自分:「良いじゃん!」
これだと、明らかにおかしいですよね。何でも相手に同意すれば良いわけではありません。
自分:「辛かったんだね。どうしたの?」
相手に共感を示すと、このような会話になります。相手の発言に同意するのではなくて、気持ちを肯定してあげるわけです。このように共感を示すことで、自分に対して仲間意識を持ってくれるようになります。
そうすれば、心から打ち解けることができますし、会話もスムーズに進むはずです。最初から相手を否定してしまうと、心閉ざしてしまうのでコミュニケーションが成立しません。なので、共感することで距離を縮めることを意識してください。
以上、好印象を与えるための聞き方を紹介しました。面白い話をしなくても、自分の聞き方次第で会話を盛り上げることができます。話す以上に聞くことの方が重要なので、日頃のコミュニケーションから意識をしておいてください。