相手が初対面だと、緊張して上手く話せない人は多いと思います。
生まれ持った性格なのだと、諦めている人も少なくありません。
もちろん、生まれつき引っ込み思案な性格だと、人付き合いが苦手になることがあります。
しかし、後天的な理由によって、人見知りになってしまうこともあるんです。
人見知りになる原因を知っておけば、それを改善することも難しくありません。
ここでは、人見知りになる原因について解説をします。
目次
人見知りとは子供に対する言葉だった
人見知りの本来の意味は、赤ちゃんや子供に対する言葉でした。
子供が知らない人に対して、恥ずかしがったり、恐怖を感じてしまう症状ですね。
だから、親以外の人に出会うと、泣き出したりしてSOSを出すようになるわけです。
ただ、子供の人見知りは成長の過程なので、放置しておいて構いません。
大人になるにしたがって、症状は治まっていくでしょう。
親としては、ゆっくりと見守ってあげることが大切ですね。
でも、大人になっても人見知りの症状が治らずに、人と接することに恐怖を感じてしまう人も増えているようです。
神経質な人ほど人見知りで悩みやすく、人間関係で悩みやすくなってしまいます。
その代表的な例として、場面緘黙症がありますね。
自分の親や友人となら仲良く話せるけれど、特定の場面になると全く話せなくなる症状です。
これが酷い場合には、心療内科でカウンセリングを受けるなど、医療処置をしなくてはいけません。
他にも、赤面症や視線恐怖症、対人恐怖・吃音症など、人間関係に支障をきたす症状が起きる場合があります。
大人になっても人見知りが治らない原因とは?
他人からの評価を極度に気にする
大人の人見知りの原因として、これが最も多いと思われます。
- 周りから変に思われていないだろうか
- バカにされないだろうか
こういった考えをしてしまうことで、積極的に人と関わることができない症状です。
本当の自分を知られると嫌われると感じるから、いつも良い人を演じるようになります。
自分を偽って人と接するために、人間関係でひどく疲れてしまうんですね。
これは、人間の防衛本能が影響しています。
すべての動物は、自分の身を守るための本能が備わっていて、危険を察知すると反射的に身を守るようにプログラムされているんです。
そして、人間は社会的な動物なので、周りから疎外されることを恐れます。
そのため、嫌われることを極度に恐れるようになり、周りの人に対して気を遣ってしまうということですね。
この防衛本能が過敏に働く人は、人見知りの症状がひどくなってしまいます。
人間関係によるトラウマを抱えている
何かしらの心の傷を受けてしまうと、それが原因で人を信用できなくなることがあります。
たとえば、いじめなどが代表的ですね。
子供の頃にいじめを受けると、人に会うだけで恐怖心を感じるようになります。
だから、知らない人に会った時に、素の自分を出すことができません。
また、いじめでなかったとしても、友達の何気ない一言で傷つくこともあります。
自分の容姿などをからかわれたりすると、トラウマになったりするんですね。
悪気の無い言葉だったとしても、本人にとっては尾を引いてしまうことがあるんです。
マジメな人ほどトラウマを抱えやすいので、気を付けなくてはいけません。
人と接する機会が少ない環境で育った
最近の子供は、人と接する機会が昔と比べて少なくなっています。
核家族が増えたせいで、自分の親以外と接する事が少ないでしょうし、近所付き合いもほとんどありません。
そういった理由から、知らない人と話すことに慣れていない子供が多いわけです。
だから、学校に入って集団生活を送るようになると、上手く話すことが出来ない子供がかなり出てきてしまいます。
そして、周りに合わせられないことで自信を失ってしまいます。
このような悪循環にハマってしまうと、人付き合いが苦手になるでしょう。
人に対する興味が無い
生まれつき、自分以外の人に興味が無い場合もありますね。
相手に対して興味を持てないと、何を話していいのか分からなくなります。
何も聞きたいことが思いつかないから、すぐに会話が止まってしまうわけです。
興味が無いのに無理に会話しようとするから、人間関係が苦痛に感じてしまったりしますね。
人と関わることで楽しいと感じた経験が少ないと、他人に対する興味を失いがちです。
子供の頃から一人でいるのが好きな人は、このような状態になってしまいます。
なので、人と接する経験を増やして、人間関係の楽しさを覚えることが大切だといえるでしょう。
自分に対する自信を持てば人見知りは緩和される
自分に対する自信があれば、人見知りになりにくいと言えます。
先述の通り、周りからの評価を気にすることで、人見知りになる人が多いからですね。
ちゃんと自信を持っている人は、周りからどう思われても気になりません。
自分の基準で行動することができるので、周りからの評価は関係ないのです。
自信を持つためのコツとしては、自分の全てを受け入れることですね。
自分の中にある弱さもすべて含めて、好きにならなくてはいけません。
たとえば、太っていることをコンプレックスに思っているとしましょう。
そういった場合、太っていることを含めて自分自身なのだと認めてあげるわけです。
自分のことを認めてあげれば、それが自信につながっていきます。
実際のところ、あなたがコンプレックスだと思っていることは、他人からするとどうでも良いことなんです。
自分が欠点だと思い込んでいるから、コンプレックスになってしまいます。
なので、「今のままでいいんだ」と開き直るようにしてください。
そうすることで、周りの目を気にせずに会話することができるようになります。
人見知りを治すためには、自信を持つことが大切なので覚えておいてください。
以上、人見知りの原因について解説をしました。
大人になっても人見知りで悩んでいる人は増えているので、早急に改善できるようにして下さい。
堂々と人と接することができるようになれば、自分の人生を明るいものにすることができるはずです。