毎朝、朝礼でスピーチを行っている会社などが増えているようです。社内のコミュニケーションの一環であったり、プレゼンの練習などを兼ねているようですね。たしかに、人前で話すための訓練になりますが、毎日ネタを考えるのは大変です。
順番に担当制になっているとしても、忙しい毎日の中でスピーチのネタには困ってしまいますよね。役職が上がるにつれてスピーチの機会も増えるので、周りから一目置かれるようなスキルを身に付けておきましょう。
そうすれば、部下のモチベーションも上がりますし、上司としての信頼性も高くなるはずです。
朝礼のスピーチのネタ集め
自分のスピーチか決まってからネタを考えるのは、時間的にも無理な場合があります。すぐに思いつくほど簡単ではありませんから、日常的にネタを収集する習慣を付けておきましょう。何気なく過ごしていると見落としてしまいますが、ちゃんと意識をしていると色々なネタが目に入るはずです。
通勤途中の電車の中や同僚との会話、昼食のお店での出来事など、日常生活はネタの宝庫です。なので、メモ帳を持ち歩いて何でもメモを取るようにしてください。興味のあることを書き記しておけば、自分の引き出しの広さに繋がると思います。
どんなテーマが好まれるのか
スピーチで好まれるテーマは、自分の立場によって異なります。役職に応じて適切なテーマがありますので、自分の状況に合った話題を選択するようにしてください。
たとえば、新入社員であれば、自分のことを覚えてもらうことが重要です。なので、自己紹介を兼ねて、自分の性格や趣味などについて話すことが効果的だといえます。また、マネージャーなどの管理職なら、部下のモチベーションアップに繋がる自己啓発系のネタが望ましいですね。
このように、ちゃんと目的意識を持ってスピーチのネタを考えましょう。そうすれば、自分の評価を高めることもできます。無難なネタで切り抜けようと考えるのではなくて、自分にとってプラスになるように意識するのが大切です。
伝わりやすいスピーチの構成
話すネタが決まっても、ちゃんと構成を考えないと全く伝わらない結果となってしまいます。話し方がヘタだとしても、構成がしっかりしていれば伝わるはずです。なので、正しい順序で話せるように、考えるようにしてください。
最初にテーマを伝える
スピーチの主題となるテーマを、一番最初に伝えましょう。「今から○○について話します」といった感じですね。最初にテーマを言うことで、聞き手は何の話なのかを理解することができます。これは、プレゼンなどでも基本となる構成ですので覚えておきましょう。
何か分からないまま話が続いていくと、聞き手にとってはストレスとなります。集中力も下がりやすくなるので、最初に全体像を話すのが効果的なわけです。
内容は1つに絞る
テーマを伝えたら内容を話しますが、ここで話す内容は広くなりすぎないようにしましょう。基本的には、1つのスピーチに対して言いたいことは1つです。多くを説明しようとして複数のテーマを入れると、聞き手が混乱してしまいます。
言いたいことをコンパクトにまとめたのが、良いスピーチの典型となります。なので、テーマとその具体例などを話して、手短にまとめるのが賢いやり方です。
まとめ
最後に、これまでの話をまとめます。「まとめると、○○ということです」と、一言で全体像をおさらいしましょう。そうすれば、聞き逃した人でも理解できますし、間違って伝わるリスクを減らすことができます。
この部分が一番印象に残りますから、ダラダラ話すのではなくて端的に説明するようにしてください。『終わり良ければすべてよし』という言葉があるように、最後の締めは重要な部分となります。
以上、上手く伝えられるスピーチのコツを紹介しました。社会人になると人前で話す機会が増えるので、スピーチの練習をしておいた方が良いでしょう。急に任されて困ることが無いように、日頃からネタの収集も忘れないでください。