何かを説明するときには、例え話を使うのがおススメです。聞き手の頭に具体的にイメージさせることができるので、伝わりやすさが圧倒的に増しますね。子供にも分かりやすく伝えることができますから、知っておいて損はありません。
例え話のメリットとしては、聞き手のレベルに合わせて説明できるということです。子供からお年寄りまで、その人が理解できるものに例えることで、どんなものでも説明することができます。コミュニケーションの幅を広げることができますから、マスターできるようにしてください。
ここでは、例え話の使い方について解説をします。
目次
例え話をする前の準備
伝えたいことと理由を考える
誰かと話す前には、何を伝えたいのかを明確にしなくてはいけません。そして、その理由を明らかにすることで、論理的に内容を伝えることができるようになります。ここがブレてしまっていると、例え話をしたとしても見当違いな内容として伝わってしまいます。
たとえば、挨拶の重要性を伝えるなら、以下のようになります。
その理由:コミュニケーションが増えるので、仕事の連携もスムーズになるから。
慣れてくると自然と理解できるようになりますが、最初のうちは意識的に考えるようにしてください。話す前に一度考えることで、論理的に説明することができるようになります。
伝えたいことに矛盾が無いかどうか
事前に伝えたいことと理由を考えても、それが間違っている場合があります。伝えたいことと理由の間に矛盾があった場合、正しく意味を伝えることができません。なので、話す前にもう一度チェックしてみましょう。
たとえば、以下のような場合です。
その理由:コミュニケーションが増えるので、社内の人間関係が良好になる。
これも間違いではありませんが、「社内の人間関係が良好になる」という理由だと説得力が弱くなってしまいます。やはり、部下や後輩に説明するなら、「仕事の連携もスムーズになる」というビジネスに直結する理由にした方が良いでしょう。
聞き手が共感しやすいように、伝える内容と理由を決めるようにしてください。
例え話をするときのポイント
相手のレベルに合わせる
まずは、相手を知らなければ話になりません。相手の基本情報を調べて、それに適した例えを用意することで理解度を高めることができます。基本情報というのは、以下のようなものです。
- 職業
- 性別
- 年齢
- 趣味
特に、年齢の要素は大きいですね。昭和生まれと平成生まれでは、時代性が全く異なります。なので、古臭い例え話をすると、全く理解されないということになるはずです。ジェネレーションギャップを感じさせないように、相手が理解できる例えにすることが大切ですね。
自分が理解できる例えでも、相手が理解できるとは限りません。自分と相手との価値観は異なりますから、違うという前提で考えるようにしてください。
そもそも価値観が異なるという前提で、どう伝えるかを考えるようにしましょう。ポイントとしては、相手に共感を持ってもらうことです。聞き手が明確にイメージできるような例え話を使えば、伝わり方は大きく改善するでしょう。
相手が共感できる例え話は、相手を見れば分かります。テニスが好きな相手なら、テニスで例えると伝わりやすいでしょう。アニメが好きな人なら、アニメに例えると伝わりやすいはずです。
伝わりやすい構成を考える
また、話をするときには、構成にも気を付けましょう。主な構成としては、『結論⇒例え話』と『例え話⇒結論』の2つとなります。これらを状況に合わせて使い分けるようにしてください。
『結論⇒例え話』で話すときには、相手に予備知識があるときに有効です。
一方、『例え話⇒結論』は、相手に知識が無い時に有効ですね。
長話をしない
例え話の欠点としては、話が長くなりやすいということです。他の話題へとそれてしまいますから、あまり長く話しすぎると本題がズレてしまうことになります。だから、話の内容はコンパクトにまとめる必要がありますね。
1つの話は、3分以内にまとめるのが理想的です。そうすれば、相手は飽きてしまうことがありませんし、本題がズレることも無いでしょう。伝えようという気持ちが強すぎるほど話が長くなりやすいので、十分に気を付けるようにしてください。
以上、例え話の使い方のコツを紹介しました。例え話を使いこなせるようになれば、説明する力が飛躍的に高くなります。プレゼンや会議、営業などでも活躍することができるので、社会人の人は例え話をマスターしましょう。