明るくて人気者な人は、面白い話をして周りの人を笑わせることができます。
そういった人は、学校や職場などで必ず一人はいますよね。
やはり、面白い話ができると、誰からも好かれやすくなるので人間関係を築きやすいです。
でも、生まれ持ったセンスがないと難しいと思いますよね。
しかし、安心してください。
面白い話といっても、大爆笑を取る必要はありません。
お笑い芸人のような話し方ができなくても、クスクス笑える話ができれば十分です。
日常生活においては、それだけで気さくな人間だと思われます。
ちょっとした小話ができるように、日頃から練習しておくと良いでしょう。
ここでは、面白い話し方について解説をします。
目次
面白い話の条件とは?
共感できるかどうか
会話においては、共感が非常に大切です。
自分の話がウケない原因の多くは、相手が共感してくれないことが原因だといえます。
つまり、話し手と聞き手の感覚がズレていると、全くウケないということですね。
だから、生活費が足りなくなって、サラ金から借金をしています。
今では、借金が300万円もあるからね(笑)
こんな話をすると、大抵の場合は引かれてしまうでしょう。
ギャンブルで借金をすることについて、共感されることが少ないからですね。
お笑いでも定番のネタとして、あるあるネタがあります。
みんなが共感できることを言うことで、笑いを誘うことができるわけです。
だから、日常的に自分が感じることをメモしておくと良いでしょう。
自分が思っていることは、他人も思っている可能性が高いです。
それをネタにすることで、クスッと笑える話をすることができます。
オチがあるかどうか
面白い話には、必ずオチがあります。
普通の雑談であれば、出来事をそのまま話せば良いですが、面白い話だとしっかりとした結末が無いといけないわけです。
どんな結末がオチになるのかというと、「予測できない意外な結末」ということになります。
話を聞いていて、予想外の結末が起きるから笑いになるわけですね。
この落差が激しいほど、笑いも大きくなる傾向にあります。
だから、面白い話をするときには、オチを用意しするようにしてください。
後ろ姿しか見えなかったんだけど、すごくスタイルが良かったから追いかけたんだよね。
そして、勇気を出して声を掛けたら、どうなったと思う?
俺の母親だったんだ。
上のような会話だと、すごく面白いですよね。
予想外の結末なので、ちゃんとしたオチがあります。
これで、『キレイな人に声を掛けた』⇒『やっぱりキレイだった』だと、流れがそのままなので面白くありません。
これまでの流れをガラリと変えることが大切なので、覚えておきましょう。
そして、オチを成立させるためには、フリが必要となります。
フリとは、オチ前の状況説明のことです。
上の会話例でいえば、『後ろ姿しか見えなかった』という部分ですね。
この一言が無ければ、『自分の母親だった』というオチが成立しません。
「声を掛ける前に分かるじゃん!」と思われるからですね。
だから、フリがちゃんと効いていなければ、オチが決まらないので気を付けてください。
頭の中でシュミレーションしてみて、会話内容に矛盾が無いかを確認しましょう。
そうすれば、失敗することも少なくなるはずです。
緊張と緩和でギャップを作る
オチの落差と似ていますが、緊張と緩和を使ってギャップを演出することも大切です。
緊張感が高まっているときに、空気を緩めることで笑いが生まれます。
たとえば、以下のような感じですね。
営業停止になった廃ホテルなんだけど、殺人事件があった場所なんだよね。
ホテルに一歩踏み入れると、奥の方に小さな女の子がいたんだよ。
ゆっくりと近づいて見たら、ビニール袋だったんだ。
手短に書いたので振りが弱いですが、話の構成としては緊張と緩和になっています。
女の子の幽霊を見たという話で緊張感を高めていき、最後にビニール袋だったというオチで緊張が緩みましたよね。
このように、緊張感が高いほど、それが緩んだ時の笑いも大きくなります。
これも重要なポイントなので、覚えておくようにしてください。
笑う場所が明確である
どれだけ面白いネタであっても、聞き手によっては全くウケないことがあります。
なぜなら、人によって聞くときのテンションが違うからです。
興味を持って聞いてくれている人ならウケやすいですが、ボーっと聞いている人だとウケにくいでしょう。
特に、オチが弱い話の場合だと、それに気づいてもらえないことすらあります。
なので、誰にでも分かりやすいように、笑うポイントを明確にしなくてはいけません。
そのために、ネタの最後に一言付け加えるようにしてください。
深夜に一人で、『なんでやねん!!』って叫んじゃったよ。
「詰め替え用を買ってしまった」というオチで反応が薄かったら、相手は笑うポイントを理解していない可能性が高いです。
なので、「深夜に一人で、『なんでやねん!!』って叫んじゃったよ。」という一言を付けることで、笑う場所だとということを教えるわけですね。
実際、テレビ番組でも効果音で笑い声を足しています。
これは、視聴者に笑うポイントを分かりやすくするためです。
そうしないと理解できない人もいますから、相手の反応を見て一言加えるようにしましょう。
面白い話は自然な流れを意識するべき
面白い話を伝えるときには、自然な流れを意識してください。
相手にウケ狙いだと分かってしまうと、ハードルが上がってしまうために笑いが起きにくい状況となってしまいます。
なので、普通の会話として話を進めることが大切ですね。
面白い話というのは、期待していない段階から予期せぬ結末があるから笑いが起きます。
なので、面白い話というのを事前に伝えない方が良いわけですね。
あくまでも普通の話だと装って、オチまで持っていくのがコツです。
自然な流れで話す方法としては、以下の3つが有効となります。
自分の感情を伝える
自分が感じた感情をぶつけることで、聞き手は興味を持ちやすくなります。
少し独り言のような感じで感情を吐き出してみましょう。
そうすれば、聞き手は続きを聞きたくなるはずです。
注意点としては、面白い話だと思われないようにすることですね。
「すごく面白いんだけど・・・」のような話し出しだと、会話のハードルが上がってしまいます。
なので、単なる雑談のようなスタンスで話すようにしてください。
ネタに関連した質問をする
話したいネタがあるなら、それに関連する質問を相手にしてみましょう。
そうすれば、違和感なく会話を始めることができます。
今日の朝の出来事なんですけど、・・・
唐突に話し始めるよりも、クッションとして質問を挟む方が良いですね。
相手に問いかけることで注目を引くことができますし、会話のキッカケとしても有効な方法です。
何気ない雑談から繋げる
天気やニュースなど、普通の雑談から面白いネタに繋げることもできます。
関連するネタがあるときにしか使えませんが、最も自然に話すことができるので覚えておいてください。
思い出したように話し始めれば、すごく自然な流れとなりますね。
季節ごとのネタなどを持っていると、年間を通して話すことができるはずです。
面白いネタを強調するための話し方
ネタ自体が面白ければ笑いを取ることはできますが、さらに面白くするためには話し方を工夫することが大切です。
面白い話し方を身に付けると、普通のネタでも笑い話にすることができます。
お笑い芸人も使っているテクニックなので、覚えておくと良いでしょう。
擬音語や擬態語を多用する
話の中に効果音を入れることで、リアリティを増すことができます。
聞き手は明確にイメージしやすくなるので、感情移入できるというわけですね。
- 大きな音が鳴った。
- ドン!!という大きな音が鳴った。
上の例を見てみると、擬音語が入っている方がイメージしやすいはずです。
会話にメリハリをつけることができますし、テンポも良くなりますから、理解しやすい話し方をすることができます。
例え話を使う
「ものの例え」という言葉があるように、例え話を使うと会話の内容は非常に分かりやすくなります。
話し手と聞き手のイメージに差があると誤解が生じますが、例え話を使うことでそういった思考のズレを防ぐことができるわけですね。
- うちの嫁に怒られた。
- うちの嫁に鬼みたいな顔で怒られた。
比喩表現を使うことで、臨場感があって面白味が増しています。
自分の個性を出すことができるので、積極的に使いたい表現です。
登場人物を演じる
会話の中に複数の登場人物が出てくるなら、それぞれを演じてみましょう。
セリフ口調で話すことで、聞き手を話に引き込むことができます。
落語家さんなどは、一人で複数の役を演じたりしていますよね。
後ろ姿しか見えなかったんだけど、すごくスタイルが良かったから追いかけたんだよね。
そして、勇気を出して声を掛けたら、どうなったと思う?
俺の母親だったんだ。
これだけでも面白いですが、セリフを入れると以下のようになります。
後ろ姿しか見えなかったんだけど、すごくスタイルが良かったから追いかけたんだよね。
そして、勇気を出して声を掛けたら、『アンタ何やってんの?』って言われたんだ。
実は、俺の母親だったんだ。
セリフを入れることで、リアリティが増しましたよね。
かなり使えるテクニックですから、覚えておいて下さい。
ボディーランゲージや表情で感情を表現する
自分が話をするときに、何の動きも無く無表情で話す人がいますよね。
それだと、単調な話方になってしまうので、聞き手は退屈してしまうかもしれません。
だから、身振り手振りを大きくしてみたり、表情で喜怒哀楽を表現してみたりしてください。
そうすることで、圧倒的に伝わりやすくなりますし、聞き手も退屈することは無いでしょう。
言葉だけでなく視覚的にも表現することで、伝わり方は大きく変わるはずです。
メラビアンの法則によると、言葉による表現は7%しか伝わらないとされています。
視覚情報:55%
聴覚情報:38%
言語情報:7%
なので、毎日の会話の中で意識をしてみてください。
以上、面白く話すための秘訣を紹介しました。
話し方を工夫することで、何気ない話でも笑えるネタにすることができます。
他人を笑わせることができれば、信頼関係を作ることも難しくないでしょう。
ですから、普段から練習することをおススメします。