口下手な人だと、会話を始めてもすぐに終わってしまいますよね。誰かに話しかけられたとしても、聞かれたことしか答えないので一往復で会話が終わってしまいます。それだと、そっけない印象を与えてしまいますし、会話を拒否していると思われるかもしれません。
ある程度の雑談を続けることができないと、他人とコミュニケーションを図れないので、人間関係がギクシャクしてしまうでしょう。そうならないためにも、雑談を弾ませるための秘訣を知っておいてください。
ここでは、会話を二往復以上続けるためのコツを紹介します。
目次
雑談の必要性について
会話とは、言葉のキャッチボールだと言われますよね。お互いの言葉を投げ合うことで、コミュニケーションが成立します。そうすることで、それぞれの人間性を知ることができるので、親近感が高くなって仲良くなることができます。これは、仕事やプライベートに関わらず、すべての人間関係にとって重要なことです。
職場の同僚と仲良くなれば、仕事の連携がスムーズになります。プライベートの友達と信頼関係を築けると、ずっと仲良く付き合っていくことができるでしょう。人間関係を維持するためには、雑談が非常に大切ですから覚えておいてください。
だから、先述したように、一往復で終わるような会話だとダメなわけです。
自分:「見てないね。」
これだけで会話が終わってしまうと、相手からすると気持ち良くありません。せっかく話しかけたのに、損をしたと思われるでしょう。こんなことを続けていると、関係性が悪くなってしまうので気を付けるようにしてください。
会話を続けるため基本は質問にある
相手から話しかけられて返答するときには、こちらからも質問を返すようにしましょう。相手に質問をすれば答えが返ってくるので、それで会話のキャッチボールをすることができます。
自分:「見てないね。どうだった?」
相手:「凄かったよ。同点だったけど、最後のロスタイムで逆転したんだ。」
自分:「面白そうだね。私も見ればよかった。」
「見てないね。」だけだと会話が止まりますが、「どうだった?」と尋ねることで相手から返答をもらうことができます。基本的なことですが、これが出来ていない人が非常に多いです。
一般に、相手が尋ねてきた話題は、自分にも聞いてほしい事柄であることが多いです。だから、相手にも同じ質問をすることで、喜んで話してくれるようになります。何か質問されたら、同じ質問を返すのがマナーだといえますね。
また、ここから会話を広げることもできます。
自分:「見てないね。どうだった?」
相手:「凄かったよ。同点だったけど、最後のロスタイムで逆転したんだ。」
自分:「それは面白いな。サッカーは好きなんだけど、長すぎて途中で飽きるんだよね。だから、スポーツニュースのハイライトだけで満足しちゃう。集中力が続かない(笑)」
相手:「あー、確かに分かるかも。ダラダラした試合だと、飽きるよね。」
自分の考えを会話に交えることで、広がりを持たせることができますね。表面的なことしか話さない人が多いですが、自分の意見や考えを出した方が深い会話となります。自分の情報を出すほど好かれやすくなるので、どんどん自己主張を行いましょう。
自分から声を掛けて話を弾ませるには?
誰かから話しかけられるのを待っていても、一向に会話を始めることはできません。なので、自分から積極的に話しかけるようにしましょう。そうすれば、社交的な印象を与えることができますし、仲良くできる人が増えるはずです。
挨拶から始める
自分から話しかけるときに、最も悩むのが会話のキッカケに関してですよね。どうやって話しかければ良いか分からない場合には、挨拶から始めるようにしてください。挨拶であれば親しくない人にも話しかけられますし、自然に会話を始めることができます。
そして、挨拶から天気の話題へ持っていくと、違和感が無く会話を進められるはずです。天気のネタは雑談の定番ですから、誰でも気軽に話すことができます。
相手:「おはようございます。」
自分:「今日は、空が暗いですね。」
相手:「そうですね。雨が降るかも。」
自分:「夜から土砂降りらしいです。早めに帰った方が良いですよ。」
このように、挨拶から天気の話題へ繋げると、二往復以上の会話なら誰でもできると思います。仮に、すぐに会話が止まってしまっても、挨拶の延長ですから気まずい思いをする心配はありません。簡単に会話を始めることができるので、試してみてください。
天気の話題を出す
先述したように、天気の話題は雑談の定番です。先ほどの例では挨拶から始めましたが、天気の話題からでも会話のキッカケにすることができます。誰とでも話を合わせることができますから、色々な場面で活用することができるでしょう。
相手:「そうですね。」
自分:「日差しが凄く眩しいですよ。」
相手:「はい。」
自分:「こんな日は、のんびりサイクリングでもしたいですね。」
天気の話題を出すことで、相手は確実に同意してくれます。相手からの同意が得られれば、会話をする体制が整っているということです。そして、次に「日差しが凄く眩しいですよ」と、少し掘り下げた話題を出します。これも、必ず同意を得ることができるでしょう。
次に、自分の気持ちを伝えることで、和やかな雰囲気にすることができます。表面的な話題で終わらずに、自分の気持ちを伝えることがポイントです。ここで、相手がサイクリングに食い付いてきたなら、そこから話を広げることも可能ですね。
会話を弾ませるためには、自分の情報を出すことが大切となります。ですから、積極的に自己開示をしていきましょう。
イベントの話題
日本には四季がありますし、毎月のように何かのイベントがあります。なので、今の時期に合わせたイベントを知っていれば、それをネタにして会話を始めることができます。カレンダーで祝祭日をチェックしたり、雑誌などでイベントを調べてみると良いでしょう。
相手:「そうですね。」
自分:「何か予定は決まってますか?」
相手:「家族でキャンプに行こうと思ってます。」
自分:「いいですね。私も去年はキャンプに行きました。」
季節のイベントなどは、共通認識があるので同意を得やすいです。相手もゴールデンウィークを知っているので、「もうすぐ、ゴールデンウィークですね。」と言えば必ず同意が得られるわけですね。
そして、予定を聞くことで、話題を深く掘り下げています。相手の答えによっては、話を広げる材料が見つかるかもしれません。「私も去年はキャンプに行きました。」と自分の情報を出すことで、親近感を高めることができます。
常にイベントをチェックしておくと、会話の引き出しが多くなります。話しやすい話題ですから、たくさんネタを集めておきましょう。
自分の気持ちをネタにする
自分がその場で感じたことでも、会話のネタにすることができます。何かを見たり聞いたりしたとき、ふと思い出したりしたときなど、頭の中に何かが浮かびますよね。それを話題にすることで、会話を弾ませることができるわけです。
相手:「ホントですね。」
自分:「あんな家に住むなんて、どんな仕事してるんでしょう?」
相手:「社長じゃないかな。」
自分:「たぶんそうですよね。私も起業しようかな(笑)」
大きな家を見た時の感想を、会話のネタにしたパターンです。「○○ですね」と問いかけることで、相手からの同意を得やすくなります。同意を得ることができたら、さらに話題を深掘りして会話を進めることができるわけです。
相手から「社長じゃないかな。」という返答に対して、「起業しようかな」という冗談で返しています。これで和やかな雰囲気になりますから、会話を盛り上げることができますね。
自分の気持ちをネタにすることができれば、いつでも話題を見つけることができるはずです。会話を続けることも難しくなくなるので、意識的に練習をした方が良いでしょう。
素朴な疑問や悩みを相談してみる
普段の生活をしている中で、何か疑問に感じることや悩みがあったりしますよね。それを相手に相談することで、会話のネタにすることも可能です。気持ちが下がるような重い悩みだと相手は引いてしまいますが、軽い相談であれば雑談をすることができます。
相手:「東京~沖縄だったら、3万くらいじゃないかな。」
自分:「結構高いね。行ったことあるの?」
相手:「2年くらい前に行ったよ、すごく楽しかった。」
自分:「いいなぁ。おススメのスポットとかある?」
自分の中で疑問に思ったことを質問すれば、相手は答えてくれるわけですね。質問によって自分の興味・関心を伝えることができますから、共通の話題が見つかるかもしれません。さらに、自分の情報を積極的に出すことで、親近感を持ってもらえるメリットもあります。
上の会話例では、沖縄までの飛行機の話から、沖縄の話題へと話を広げていますよね。相手の経験を聞くことができるので、色々な話を引き出せるわけです。こうやって、話を広げることができれば、二往復以上の会話は難しくないでしょう。
以上、会話を二往復以上続けるコツを紹介しました。会話のキャッチボールが出来るようになれば、永遠に話を続けることができます。なので、相手が答えやすい問いかけが出来るように、会話の中で意識をしてください。