出会って3秒で、その人の印象が決まると言われています。なので、第一印象は非常に大切なんですが、最初の印象が良かったとしても会話の内容が低俗だったら「この人ダメだな」という印象を与えてしまいます。
特に、社会人になると社内や取引先から信頼関係を得る必要があるので、話し方には十分に注意しないといけません。友達との会話と同じように話してしまうと、思わぬことで自分の評価を下げる可能性があります。
ここでは、周りの人から舐められないための話し方を紹介します。
浅い話をしない
普段の友達との会話で、芸能人のゴシップやワイドショーのネタばかり話す人がいますね。それは悪いことではないのですが、傍から見ると低俗な人間だと思われる可能性があります。仕事の現場などでそういった会話をすると、馬鹿にされるかもしれないので気を付けてください。
なので、社会人であれば、もう少し実のある話をした方が良いでしょう。できれば、政治や経済の話などができると、頭の良い人だという印象を持たれます。でも、政治や経済の話は、知識が無いとできません。
ですから、浅い話を深い話に変えるために努力をしてください。そのコツとしては、抽象的な概念を会話の中に入れるということです。たとえば、哲学や人生論などがありますね。
芸能ゴシップの話題でも、少し哲学の要素を入れるだけで深い会話となりますよね。表面的な浅い会話ではなくなるので、自分の評価を落とすことも無いと思います。なので、周りから頼られる存在になるためには、深い会話ができないかを考えると良いでしょう。
若者言葉を使わない
日常生活の中で、若者言葉を使っている人は多いでしょう。「ヤバい」「ディスる」「パネエ」など、友達同士の会話で何気なく使いますよね。仲の良い友達との会話なら問題ないですが、無意識のうちに目上の人との会話でも使ってしまうかもしれません。
敬語を使うのは意識的にできますが、若者言葉は口癖になっているので知らないうちに出てしまうことがあります。こういった話し方をすると失礼ですし、周りの人から舐められてしまうので注意してください。
若い上司なら内容を理解できますが、年配の上司だと意味すら伝わらない可能性もあります。社会人としての品格を問われてしまいますから、日頃から気を付けるようにしましょう。
清潔感のある外見を意識する
話し方とは関係ないですが、外見も重要な要素です。先述したように、人の印象は出会って3秒で決まってしまいます。その時に判断されるのが、外見というわけです。服装や髪形を意識して、清潔感のあるようにしてください。
シャツにシワがあってはいけませんし、靴も泥が付いていないかチェックする必要があります。また、髪の毛も長すぎずボサボサにならないように整えましょう。そして、爽やかな笑顔で接するようにすれば、悪い印象を持たれることはありません。
最初の印象が悪ければ、どんな話し方をしても好感を持たれることは無いでしょう。すべてが台無しになってしまうので、好印象を持ってもらえる外見を意識してください。
舐められないためのクレーム対応
社会人になると、仕事でクレーム対応をすることもあるでしょう。取引先の担当者であったり、一般のお客さんだったり、色々な人から文句を言われることがあります。そういった時の対応を間違えると、相手から舐められてしまうので注意してください。
まず最初にやるべきことは、相手の話を聞くということです。先方の要望が分からない事には、何の対処もできません。ありがちな失敗としては、すぐに謝ってしまうことがあります。用件を聞かずに謝ると、足元をすくわれるので気を付けましょう。
自分:「動かないのですね。見せて頂いてもよろしいでしょうか。」
自分:「確かに動きませんね。大変申し訳ございませんでした。」
上の例では、最初のオウム返しをして相手の言葉を受け入れています。ここがポイントで、頭ごなしに反論したり謝罪をすると、相手は興奮してしまう可能性が高いです。だから、最初にオウム返しをして、相手の意見を受け入れることから始めましょう。
そして、動かないのを確認してから、誠心誠意の謝罪の言葉を伝えます。「怒るのは当然です」という気持ちを込めることで、相手に対する共感を示すことができるわけです。
人が怒りをキープできる時間は、そんなに長くありません。だから、相手の話をよく聞いて共感している間に、自然と怒りの溜飲が下がってくるわけですね。話を聞くというのは大切ですから、覚えておいてください。
以上、周りから舐められないための話し方を紹介しました。何も考えずに会話をしていると、知らないうちに自分の評価を落としているかもしれません。周りから舐められると仕事がスムーズに行かないことが多いので、ちゃんと気を引き締めるようにしましょう。