1対1の会話だと普通に話せる人でも、複数のグループになると途端に話せなくなってしまう人がいます。複数人だと交互にキャッチボールが難しくなるので、話に入るタイミングが分からなくなってしまうわけですね。
周りの人が盛り上がっているのに、自分だけ孤立してしまったことはありませんか?実社会では複数人で会話する機会が多いですから、グループの中に溶け込めるように会話の方法を身に付ける必要があります。
ここでは、グループの会話方法について解説を行います。
グルーブ内の一体感を大切にする
複数人で会話をする場合、無理に話に入ろうとしなくて構いません。自分も参加しようと思って無理に話に割り込むと、会話の流れを止めてしまう可能性があります。そうすると、空気が悪くなってしまうので、逆効果になってしまうわけですね。
なので、話している人の顔をしっかりとみて、うなずきや相槌を打つようにしてください。「そうなんだ」「へぇ」など、声に出して反応することがポイントです。そうすれば、会話に参加していることを示すことができるので、自分だけ孤立することはありません。
コツとしては、周りに合わせるということです。周りの人が笑えば、自分も一緒に笑いましょう。みんなが驚いたら、自分も驚いた表情を見せてください。そうすれば、グループの中に一体感が生まれます。
このように、グループ内での一体感を意識すれば、「あなたはどう思う?」などと自然に話を振ってもらえるようになるでしょう。
基本的に、人は自分の話をするのが大好きです。だから、その人の話を熱心に聞くだけで、満足してもらえるわけですね。自分が積極的に話をしなかったとしても、聞き手に回れば話を盛り上げることはできます。
理想としては、7:3くらいの割合を意識しましょう。周りの人の話を聞くのが7割で、自分の話をするのが3割です。人数が多い場合には、自分の話は1~2割くらいで良いかもしれません。話の主導権を、周りの人に持たせてあげるわけです。頷きや相槌を積極的に打って、相手の話を盛り上げることに徹してください。
みんなが盛り上がれるネタを選ぶ
自分に話すチャンスが与えられたら、話題選びに慎重になりましょう。一部の人しか分からない話題を出すと、話についてこれない人が出てしまいます。だから、全員が参加できる話題を選ぶことが大切ですね。
基本的に、グループで会話をするときには、何かしらの共通点があって集まっていることが多いはずです。同じ学校や会社だったり、近所のママ友、趣味のサークルなどです。なので、みんなが分かる話題を出してください。
また、一部にしか分からない話題を出すなら、補足説明をしましょう。知らない人に対して、説明を加えることで会話に参加できるようにするわけですね。
たとえば、3人で話すときに、1人は自分と中学の同級生、もう一人は別の中学出身だったとします。そこで、中学時代の話をするのであれば、別の中学の人に説明をしなくてはいけません。
こういった説明を加えると、同じ中学の人でなくても話を理解することができますよね。グループの中で孤立させる心配はありませんから、空気が悪くなることも無いでしょう。こういった配慮ができることで、周りの人と信頼関係を築くことができます。
知らないグループに入る場合
学校や会社のグループで、あまり面識がないけど仲良くしたい場合がありますよね。自分も仲間に入れてほしいと思っても、なかなか入ることができません。そういった時には、どうすれば良いでしょうか?
当然ですが、最初からグループに割り込んでいけるわけではありません。明らかに不自然ですし、自分だけが浮いてしまうでしょう。だから、少しずつ距離感を縮めていく必要があります。具体的には、メンバーとすれ違う時に、挨拶することから始めましょう。
毎日のように挨拶をしていれば、自然と自分の顔を覚えてもらえるはずです。特に、リーダー的な人物と仲良くなれば、グループに入れてもらえる可能性が高くなります。
「初対面や知らない人との話し方のコツ」でも紹介しましたが、挨拶に一言加えることで軽い雑談をすることができます。これを繰り返すことで、少しずつ話せるようになっていくわけですね。気軽に話せる間柄になれば、グループに加えてもらえるでしょう。
以上、グループで会話するときのコツについて紹介しました。多人数で話すのは難しいと思われがちですが、本質的には1対1で話すのと変わりません。相手のことを尊重して、熱心に話を聞くようにすれば会話を盛り上げることができるはずです。