他人から何かの施しを受けたのなら、ちゃんと感謝をしなくてはいけません。しかし、自分では感謝を伝えているつもりでも、それが相手に伝わっていない可能性があります。知らないうちに失礼な態度になっていることもありますね。
また、日本人はシャイな人が多いですから、照れてしまってハッキリとお礼を言えないこともあるでしょう。社会人になると仕事の依頼や食事の誘いなど、お礼を言う機会が増えますからマナーとして感謝を言わなくてはいけません。
恥をかかないためにも、正しい感謝の伝え方を知っておきましょう。
目次
感謝をするときのダメな例
感謝の気持ちを伝えるときに、よくある失敗例を紹介します。自分に当てはまっている項目が無いかどうかを、しっかりと確認してみてください。
声が小さい
面と向かってお礼を言うのが恥ずかしくて、声が小さくなってしまう人がいます。これだと、相手からすると何を言っているのか分からない場合がありますね。ちゃんと感謝を言葉にしたとしても、それが相手に聞こえなければ意味がありません。
相手の顔を見ない
これも、シャイな人に多いパターンです。恥ずかしくて相手の顔を見れないので、下を向いて話してしまいます。こういった言い方をすると、嫌々言っているような印象を与えますから失礼な人だと思われる可能性がありますね。
言葉だけで伝えようとする
感謝の言葉に意識が向きすぎると、顔が無表情になってしまったり、ボディランゲージが少なくなったりします。そうすると、ロボットのような印象になってしまうため、感情が伝わりにくくなります。ただ言っただけという印象になるので、気を付けてください。
間が悪い
声を掛けるタイミングが悪ければ、相手に迷惑が掛かってしまいます。なので、相手が仕事中の時や誰かと話しているときには、声を掛けるのを避けるようにしてください。休憩中や手が空いていそうな時を見計らえば、ちゃんと話を聞いてもらえるはずです。
お礼しか言わない
意外と見落としがちなのが、このタイプですね。「ありがとうございました」とお礼だけで終わらせてしまうと、すごく味気ない印象を与えてしまいます。社交辞令だと思われてしまいますから、感想なども付け加えるようにしたいです。
正しい感謝の伝え方
言葉だけで感謝を伝えても、思うように相手には伝わらないことが多いです。なので、相手を不快にさせないために、正しい感謝の伝え方を知っておいてください。
ハキハキと話す
まず、大前提として声が聞こえなければ意味がありません。なので、口を大きく開けてハキハキ話すようにしましょう。恥ずかしい気持ちもあるかもしれませんが、聞こえない方がもっと恥ずかしくなるので大きな声を意識してください。
笑顔を心掛ける
お礼を言うことに気を取られて、無表情になってしまう人がいます。表情が無かったら、本当に感謝しているのかどうか伝わりませんよね。だから、精いっぱいの笑顔で感謝を伝えるようにしてください。
体全体で表現をする
言葉だけで伝えようとするのではなく、ボディランゲージなども加えるようにしましょう。身振り手振りでも感謝を表現すれば、喜びを伝えることができます。言葉だけだと少ししか伝わりませんが、体全体で表現することで感謝の気持ちが伝わりやすくなります。
タイミングを考える
先述したように、相手が忙しい時に声を掛けると迷惑となります。ちゃんと話を聞いてもらえませんから、手が空いている時を見計らってください。昼休憩などに、一緒にご飯を誘ってみるなども良いかもしれません。
一言付け加える
「ありがとうございました」という言葉以外にも、自分の感想などを付け加えてください。たとえば、旅行のお土産でお菓子をもらったとしたら、「この前は、ありがとうございました。すごく美味しかったので、全部食べちゃいました。」などと言いましょう。
ちゃんと感想を言うことで、感謝の気持ちを伝えることができますよね。信憑性のある言葉なので、相手も嬉しくなるはずです。
以上、感謝の気持ちの伝え方を紹介しました。「ありがとう」とちゃんと言える人は少ないですから、しっかりと声を掛けられるようにしてください。社会人のマナーですから、忘れないようにしたいですね。