営業やプレゼンなどで、誰かを説得する機会は多いですよね。社会人になると、他人を説得するスキルは非常に大切です。説得力のある発言ができる人ほど、周りの人を惹きつけることができます。
なので、リーダーシップのためにも、説得力を持つことが重要だといえるでしょう。ただ、自分の主張を強引に押し通すだけでは、説得とは言えません。大切なことは、周りの人間が納得してくれるかどうかです。
これを理解しておくことで、自分の発言の説得力が大きく変わると思います。
説得と納得の違いとは?
説得と納得は、似ている言葉ですが微妙に意味が異なります。これらを混同していると、人を動かすことは出来ないので注意してください。
説得
説得とは、自分の考えを相手に理解させることを指します。自分の主張を論理的に説明して、相手を説き伏せようとする行為ですね。これは、やや強引な印象となります。相手からすると、力ずくで押し通されたという印象を持つかもしれません。
納得
納得とは、相手に自分の意志で行動してもらうことを指します。相手が自分のメリットを理解して、自発的に行動してくれますから、押しつけがましい印象を持つことがありません。相手の気持ちに立って話を進めるので、トラブルが起きることも少ないといえます。
このように、説得と納得では、意味合いが異なります。相手に気持ち良く行動してもらうためには、説得ではなくて納得が大切だといえるわけですね。そのために、相手の立場に立って話すことが大切です。
相手を納得させるためには?
先述したように、誰かに行動してもらうには、その人に納得してもらう必要があります。そのために、相手としっかりとコミュニケーションを取って、何を望んでいるのかを知ってください。相手の側に立って、相手が求めているものは何かを調べるわけです。
自分の主張を一方的に伝えるだけだと、相手からすると押し付けられたと思われてしまいます。ドラマなどでは、自分の熱い情熱を訴えて相手を動かすシーンなどがありますよね。でも、これは稀なことだと思った方が良いでしょう。
基本的に、一方的な主張だけで、相手を動かすことは出来ません。それだと、強迫に近い形になってしまいますから、双方にメリットがある形にはならないわけです。ですから、まずは相手を知るようにしてください。
伝え方としては、因果関係をしっかりさせることが大切です。たとえば、AとBの計画でBを通したいと思っていたとします。その時に、「あなたが目指しているのは、○○ということですよね。それであれば、Bの計画の方が良いと思います。なぜなら、・・・。」といった感じで説明するわけです。
相手の望みを確認したうえで、それが達成できる選択を紹介します。そうすれば、相手にもメリットがあると明確になるので、自発的に行動してくれますよね。これが、相手を納得させるということです。
誰かを納得させるためには、論理的かつ感情に訴えかける必要があります。その人にとってのメリットを論理的に説明したうえで、感情的にワクワクさせるような提案が望ましいわけですね。重要なことですから、覚えておくようにしてください。
以上、納得させるための秘訣を紹介しました。社会人になると、自分の提案を相手に伝える技術が必要とされます。説得と納得の違いを理解しておけば、自由に自己主張ができるようになるでしょう。