春になると、たくさんの新入社員が入ってきますよね。フレッシュな若者が増えると職場に活気が生まれますが、年配の上司になると若者とのコミュニケーションが難しかったりします。「最近の若いもんは」と、若者を拒絶する人もいるかもしれません。
しかし、新入社員としては、入ったばかりの環境で不安を感じています。上司から積極的にコミュニケーションを図っていかないと、いつまでも不安が消えません。それだと、仕事上のやり取りもスムーズにいかなくなるので、早めに関係性を築いていく必要があります。
まずは、話しやすい環境を作ることが大切です。「年下の部下と上手くコミュニケーションを取る秘訣」も参考にしてください。
新入社員の不安を和らげるには
新しい環境へ飛び込んだ人は、誰でも不安を感じてしまいますよね。「上手く馴染めるだろうか」「どんな仕事をするのだろうか」などと、些細なことでも気になってしまいます。上司としての役割は、新入社員の不安を無くしてあげて、モチベーションを高めることです。
そのために、「感情」と「理屈」を意識してコミュニケーションを取りましょう。感情とは、新入社員のモチベーションのことです。「期待してるよ」とか「君ならできるよ」などと、元気づけるような言葉を投げかけると、やる気が高まりますよね。
そして、理屈とは論理的な仕事の説明のことです。「なぜ、この作業が必要なのか?」「今の仕事は、全体のどの位置にあるのか」といったことですね。作業の理屈を理解したうえで行うことで、合理的に仕事を進めていくことができます。
このように、感情と理屈を意識すれば、新入社員の成長も早くなるでしょう。新人が伸びないのは上司に責任がありますから、しっかりと指導できるようにしてください。
新入社員を伸ばすための接し方について
話しかけやすい雰囲気
自分自身では壁を作っていなくても、傍から見ると話しかけづらい雰囲気の人がいます。特に、真剣に仕事をしている時には、真顔で険しい表情になりがちなので怖いと思われてしまうかもしれません。眉間にシワなどが入っていると、話しかけてはいけないと思われますよね。
なので、話しかけやすい雰囲気を意識する必要があります。出来るだけ広角を上げて、口元をニッコリとさせてください。そうすれば、柔らかな印象となります。
あとは、黙る時間を減らすことも大切です。黙々と作業していると話しかけにくいので、時折周りの人と会話をしましょう。頻繁に雑談していれば、自分も話しかけて良いのだと思ってもらえるはずです。
説教にならない指導方法
新入社員にとって、ミスはつきものです。そんな時に頭ごなしに否定していると、モチベーションを著しく下げてしまう可能性があります。なので、一方的にこちらから指摘するのではなくて、相手に気付かせるように工夫をしましょう。
「どうすれば上手くいくと思う?」「同じミスをしないためにはどうすべき?」と、質問をしてみましょう。自分で考えるクセを付けさせることで、成長の度合いがアップします。また、他人に指図されるよりも、自分で考えた方が自発的に行動しますよね。
なので、自分から気付かせる指導を心掛けるようにしてください。
相手に合った伝え方
何かを教えるときには、その人が理解できる言葉を使いましょう。最近の若者は、「電話ボックス」といってもイメージできないようです。携帯電話で育った世代なので、「電話ボックス」や「公衆電話」などといった概念が無いんですね。
このように、世代によって通じる言葉というのは変わってしまいます。なので、自分の言葉で話しても、新入社員には理解されない可能性があるわけです。ですから、ちゃんと相手が理解できる言葉で伝えるようにしてください。
また、例え話をするときにも、相手に合わせることが大切です。スポーツが好きな相手ならスポーツで例えれば良いですし、食べ物が好きなら食べ物に例えましょう。相手によって伝え方を変えることで、伝達ミスを防ぐことができます。
以上、新入社員とのコミュニケーションで気を付けることを紹介しました。どれだけ年齢が離れていても、コミュニケーションを取ることは可能です。あからさまに壁を作るのではなくて、積極的にかかわるようにしましょう。そうすれば、仕事上でもスムーズに連携できるようになるはずです。