話し上手は聞き上手というのは、昔から言われていますよね。これは本当のことで、相手の話を興味深く聞くことで、相手の気持ちを高めて楽しく話してくれるようになります。何を話せば良いか分からないと悩む人も多いと思いますが、実際には話すよりも聞く方が何倍も重要なことなのです。
だから、話し方教室などへ行っても、とにかく聞くための練習を何度も指導されます。ちゃんと相手の話を理解できていないと、それに応じた返答はできませんよね。見当違いの返答をすると、それだけでイメージダウンとなってしまいます。
ですから、相手の話を正しく理解できるように意識してください。
話の理解度を高めるための聞き方
メモを取る
話の途中でメモを取ることで、内容を視覚的に整理することができます。どれだけ賢い人でも、頭の中だけで話を整理するのは大変です。話が長くなると最初の方は忘れてしまいますから、重要なポイントはメモに残すようにしましょう。
また、メモを取っている姿を相手に見せれば、熱心に話を聞いていることをアピールできます。会議やプレゼンなどでは重要だと思うので、日頃からメモを取る習慣を付けておいてください。スーツのポケットに、小さなメモ帳を入れておくのが良いですね。
話を要約する
相手の話の合間に、今までの内容をまとめて要約してみましょう。「つまり、○○ということですね?」と聞くことで、聞き間違いを防ぐことができます。自分の中で分かりやすい表現に置き換えることができれば、理解しやすくなりますよね。
間違った理解のままで放置していると、仕事上で大きなミスを起こす危険があります。プライベートの会話であっても、誤解が生まれて人間関係がギクシャクすることもあるかもしれません。ですから、会話内容をまとめるということは重要だといえます。
質問する
話の中で不明点があれば、早めに質問をしてください。分からないままで話が進んでいくと、何も理解できない状態となってしまいます。質問をするのは恥ではありませんから、積極的に聞くようにしてください。
話を理解していないと、後でボロが出てしまうことがあります。ちゃんと聞いていないことがバレると印象が悪くなるので、質問は早く行うほど良いですね。
聞く力を身に付けるための練習法
上記で聞く力のテクニックを説明しましたが、実際に練習をしないと使うことなすことは難しいです。そこで、聞く練習に最適な方法を紹介します。3~4人のグループで行う「リレースピーチ」という方法があります。
これは、1人ずつ順番にあるテーマに沿った話をしていきます。時間制限は1分間で、テーマは何でも構いません。そして、1分経ったら、次の人がその話の続きから始めていきます。グループ全体で、即興のストーリーを作るトレーニングですね。
このトレーニングをすることで、前の人の話を真剣に聞く訓練ができます。ちゃんと理解をしていないと自分の話ができないので、自然と聞く力が養われるわけです。これは、話し方教室やセミナーなどで、実際に行われている訓練方法となります。
友達や同僚などと手軽に行えますから、遊び感覚でやってみてください。
以上、聞く力を身に付ける方法を紹介しました。ちゃんと人の話を聞くというのは、意外とできる人が少ないです。社会人として必要な知識ですから、しっかりと身に付けるようにしましょう。