言いたいことを分かりやすく相手に伝える力とは?

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一生懸命に話しているのに、言いたいことが上手く伝えられないことってないですか?

話の内容を精査して論理的に説明しているつもりでも、相手が全く理解してくれないことがあります。
そういった時には、自分の伝え方を見つめ直さないといけません。

スポーツチームの監督やトレーナーなどは、優秀な人ほど伝え方が上手いです。

これは、相手によって最適な伝え方を考えているからですね。
誰にでも同じ伝え方をしていたら、思うような理解が得られないでしょう。

ここでは、その人に応じた伝え方を工夫する方法を紹介しますので、参考にしてみてください。

「分かりやすい」のは誰が決めるのか?

自分自身がどれだけ分かりやすいと思っていても、それで相手に伝わるとは限りません。
自分と相手とでは持っている知識や感じ方が異なるので、理解度に差があるからですね。

たとえば、以下の文章の意味が分かるでしょうか?

ホームページを公開するためには、レンタルサーバーとドメインの契約が必要です。
サーバー上にHTMLファイルをアップロードすることで、サイトが閲覧可能な状態になります。

WEBに関する知識があれば簡単な内容ですが、一般人の多くは理解することができません。

「レンタルサーバー」「ドメイン」「HTML」など、意味不明な単語が乱用されているからですね。

だから、自分の知識や感覚だけで話している人は、思うように話を伝えられなくなってしまいます。

なので、相手を基準にして伝えるようにしましょう。

その話が分かりやすいかどうかは、「相手」が決めることです。
自分の基準だけで話していても、ちゃんと伝わらないわけですね。

極端な話、自分が理解できなくても、相手が理解できればそれで良いのです。

つまり、どう伝えるかではなくて、どう受け取られるかだといえます。
相手の受け取り方次第で意味も変わってくるので、そこを意識しておかないといけません。

分かりやすい伝え方のコツ

結論から話す

ダラダラと話し続けた挙句、「結局、何が言いたいの?」となる人は多いです。
マジメな人ほど詳しく話したがりますから、無駄に話が長くなってしまいますね。

でも、相手からすると、長話なんて聞きたくありません。重要なポイントが分かれば、それで良いわけです。

だから、一番最初に、結論から伝えるようにしてください。相手が最も知りたいことは、「結論」なのです。

このサービスを使えば、御社のコストを30%削減することができます。

なぜなら、・・・。

上記の例では、「御社のコストを30%削減する」という結論から伝えています。

聞き手からすると、最初に結果が分かるので、話を理解しやすいわけです。
また、興味深く話を聞くことができますよね。

これが、サービス説明から入っていたらどうでしょうか?

このサービスが生まれた背景としては、・・・。
サービスの特徴しては、・・・。
   ・
   ・
   ・
その結果、御社のコストを30%削減することができます!

最初の説明が長すぎてしまうと、途中で飽きてしまいますよね。
人間の集中力は続きませんから、理解度は圧倒的に下がることになります。

だから、何かを伝える時には、必ず結論から入るようにしてください。

全体像を伝える

何かを説明するときには、話の全体像を伝えることも大切です。

全体像が分からなければ、聞き手は不安になってしまいます。
「この話、いつまで続くの?」と思われると、集中して聞いてもらえません。

例えるなら、地図で考えると分かりやすいですね。

知らない土地へ行ったときには、道しるべが無ければ迷ってしまうでしょう。
でも、地図があることで、現在地や目的地が分かるので、迷わずに進むことができます。

話の全体像を伝えるということは、相手に地図を渡すのと同じことです。

具体的には、以下のような話し方をしてください。

私が言いたいことは、3つあります。一つ目は「○○」、二つ目は「●●」、三つ目は「▲▲」です。

まず、一つ目の「○○」についてですが、・・・。

上記のような話し方だと、全体像が掴みやすいですよね。
最初に結論を伝えることで、論理的な会話の構成となります。

大切なことが3つあるんだと分かりますから、聞き手からすると理解しやすくなるでしょう。

話が長くなりそうなときには、必ず全体像を伝えるようにしてください。

メッセージを絞る

1つのセンテンスの中には、伝えたいメッセージを1つに絞ってください。

言いたいことが多すぎると、何がメインなのか分からなくなってしまいます。
だから、聞いている方は混乱してしまうわけですね。

この前、須磨の海水浴場へ行ったんだけど、人がものすごく多くてクラゲに刺されたり大変だったんだけど、かき氷がすごく美味しかったよ。

上記のように、メッセージを入れすぎると、何を伝えたいのか分かりません。

だから、自分が何を伝えたいのかを明確にして、1つのメッセージに絞るようにしてください。

そうすれば、確実に相手に理解してもらうことができますよ。

相手の価値観を考える

人によって考え方や感じ方が違うので、その価値観の違いを受け入れることが大切です。
自分本位の伝え方だと、相手の理解が得られなかったり、思わぬ反発を生む可能性があります。

だから、そもそも価値観が異なるという前提で、どう伝えるかを考えるようにしましょう。

ポイントとしては、相手に共感を持ってもらうことです。
聞き手が明確にイメージできるような例え話を使えば、伝わり方は大きく改善するでしょう。

たとえば、サッカーが好きな相手であれば、サッカーに例えて伝えられるかもしれません。
車が好きな人だと、車に例えることで分かりやすくなる可能性がありますよね。

このように、相手が理解しやすいように配慮することで、圧倒的に伝わりやすくなります。

話ベタな人は価値観の違いを受け入れることが大切

数字は具体的なものに置き換える

以下の文言を見た時に、ハッキリと大きさをイメージできますか?

  • 20cmの棒
  • 14インチの液晶モニター
  • 10ヘクタールの畑

大体のサイズは分かるかもしれませんが、明確にイメージするのは難しいですよね。
こういった時にも、例え話を使うことで理解度がアップします。

つまり、身近にあるイメージしやすいもので例えれば、圧倒的に分かりやすくなるということです。

たとえば、以下のような感じです。

  • 20cmの棒 ⇒ ティッシュ箱の縦と同じくらいの長さ
  • 14インチの液晶モニター ⇒ A4サイズのコピー用紙と同じくらい
  • 10ヘクタールの畑 ⇒ 東京ドーム2個分

かなりイメージしやすくなりましたよね。
このように、身近なものを使うことで、頭の中でイメージが湧くわけです。

これを知っているだけでかなり変わってくるので、覚えておいてください。

数字を使って伝える

先ほどとは逆に、数字を使った方が分かりやすくなる場合もあります。
たとえば、時間や個数を表すときですね。

  • 早起きした。
  • リンゴをたくさんもらった。
  • 帰りが遅くなりそう。

こういった表現だと、抽象的なので分かりにくいですね。
なので、数字を使って具体的に示す方が良いわけです。

  • 朝5時に起きた。
  • リンゴを20個もらった。
  • 帰りが23時くらいになりそう。

これなら、誰が聞いても誤解を生むことはありません。
変な誤解を生んで、トラブルが起きることも無いでしょう。

特に、ビジネスの世界だと、コミュニケーションのミスで大きな損害が出ることがあります。
だから、責任の重い現場ほど、数字を使って伝えるようにしてください。

自分の言葉で伝える

何かを伝えるときに、本で読んだり誰かに聞いたことをそのまま言う人がいます。

それだと、思うように伝わらない可能性があります。
上辺だけの言葉に思えてしまって、気持ちが入っていないからですね。

なので、他から聞いた言葉でなくて、自分の言葉で話す必要があります。

自分の言葉とは、自分で経験したことであったり、感じたことからくる言葉ですね。
こういった話をすることで、説得力が非常に高くなります。

やっぱり、実体験を語るときには、気持ちが入るわけです。

何かに対して熱く語れる人は、伝わり方が圧倒的に違います。
これは自分の想いや情熱が、言葉にこもっているからですね。

だから、誰かの受け売りではなくて、自分の想いを自分の言葉で語るようにしてください。

簡単な言葉で話す

頭の良い人は、誰かに説明するときに専門用語を多用しがちです。
自分の知識をひけらかしたいのは分かりますが、難しい言葉を使っても相手には伝わりにくいですね。

なので、中学生でも理解できるように、簡単に説明できることが重要だといえます。
難しいことを語るよりも、難しいことを簡単に言い換える能力の方が圧倒的に重要です。

池上彰さんなんかは、こういった技術が高いですね。
難解な政治や経済の知識などを、子供でも分かるくらいに噛み砕いで説明してくれます。

なるべく専門用語を使わずに、平易な言葉で語れるように意識をしてみてください。

以上、分かりやすく伝えるための秘訣を紹介しました。

自分本位の話し方だと、思うように伝えられません。
だから、相手がどう思うかを最優先に考えて、伝え方を工夫するようにしましょう。

そうすれば、聞き手の理解度が上がるはずです。

  • 嫌われるのが怖くて言いたいことが言えない
  • 人との間に壁を作ってしまう
  • 何を話していいか分からない
  • 人と話すときに緊張してしまう

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