話し上手な人といえば、楽しい話題を振りまいて周りを明るくさせる人というイメージがありますよね。だから、話すことが難しいと感じてしまって、自分に自信を無くしてしまっている人も多いかもしれません。
でも、そんなに難しく考えなくても、話し上手になることは可能です。基本的なことを理解するだけで、今よりも飛躍的に話が上手くなりますよ。お笑い芸人のように話すには才能が必要ですが、人並みレベルのコミュニケーション能力であれば誰でも身に付けることができます。
ここでは、話し上手になるための3つの基本を紹介しています。大切なことですから、理解するようにしてください。
話し方の3つの基本とは?
まず、話し上手を決める要素としては、以下の3つがあります。
- 声:聞き取りやすい大きさやスピード
- 非言語コミュニケーション:表情やジェスチャー
- 話の内容:情報を整理してシンプルにまとめる
それぞれの要素においてスキルアップを図ることで、コミュニケーション能力を高めていくことができます。順番に解説をしていきますから、覚えておきましょう。
声について
話ベタな人は、声が小さかったり早口なために、相手に意図が伝わりません。自分では普通に会話しているつもりでも、相手にとっては聞き取りづらい場合があります。なので、自分がちゃんと発声できているかを、確認することから始めてください。
方法としては、自分の声を録音してみるのが有効ですね。最近では、携帯電話にもボイスレコーダーが搭載されています。まずは、友達との会話を録音してみましょう。そうすると、色々と気付くことがあるはずです。
初めて自分の声を録音した時は、イメージと違っていて驚くと思います。他人の声のように聞こえますからね。自分の声というのは、自分では正しく聞くことができません。だから、ちゃんと話しているつもりでも、話せていない場合が多いわけです。なので、ちゃんと声が出ているかや、ハッキリ発音しているかを確認してください。
あるデータでは、声が大きいだけで理解度が上昇するという結果が出たそうです。それだけ声は重要ですから、少し大きめに話すように心掛けましょう。
非言語コミュニケーションについて
実は、会話においては、非言語コミュニケーションがすごく大切です。
初対面の人物を認識する割合は、「見た目/表情/しぐさ/視線等」の視覚情報が55% 、「声の質/話す速さ/声の大きさ/口調等」の聴覚情報が38%、「言葉そのものの意味/話の内容等。」の言語情報が7%と言われている。(メラビアンの法則)
上記のメラビアンの法則によると、話の内容よりも表情やジェスチャーなどの方が、多くの情報を伝えていることになります。つまり、「何を話すかよりもどう話すかが重要」ということですね。
なので、しっかりと相手の目を見て笑顔で話すことで、楽しいイメージを与えることができます。また、言葉だけで伝えるのではなく、ジェスチャーを多用して視覚的に表すようにすると理解度が飛躍的に高くなります。
ですから、体全体を使って会話することを意識しましょう。それだけで、相手に与える印象は大きく変わってくるはずです。
話の内容について
先述したメラビアンの法則によると、話の内容で伝わる情報は7%しかないことになります。しかし、それでも話の内容は大切です。伝えたい情報がまとまっておらず、取捨選択できていない状態であれば、何を言っているのか分かりません。
なので、必要な情報を絞り込んで、シンプルに伝えるようにしてください。理解しやすい話をするためには、話のポイントを3つくらいに絞るのが理想的です。このページでも、「話し上手になるための3つの基本」として3つに絞っていますよね。このように情報を絞ることで、理解しやすくなるということです。
また、話す順番としては、結論を最初にして次に詳細を伝えるようにしましょう。先に結論があった方が、話の内容を理解しやすくなります。たとえば、上司に早退のお願いをするときに、「先日、母親が入院しまして」と話を切り出すと、退職の話かと思いますよね。
上司からすると、すごく紛らわしい会話になってしまうわけです。なので、「今日は、早退は可能でしょうか?母親が入院してしまいまして・・・」と、結論から話すことで分かりやすい内容となります。
こういった配慮をすることで、理解度が飛躍的に高くなります。ですから、常に意識をするようにしてください。
以上、話し上手になるための3つの基本を紹介しました。基本的なことを理解するだけで、話し方の能力は大きく変わります。難しいことはありませんから、毎日の会話の中で気に留めるようにしましょう。毎日心掛けていれば、コミュニケーション能力は上がっていくはずです。