職場ではビジネスの話をするので、人間関係がギスギスしがちです。特に、中間管理職などの人は、上司と部下との間で板挟みとなっているので、色々なストレスを溜めてしまっているかもしれません。
少しでも人間関係を良くするためには、周りの人を褒めることが効果的です。人は誰でも褒められると嬉しいものですし、相手に喜んでもらえると自分も嬉しくなります。なので、お互いにとってメリットがあるわけですね。人間関係も改善するはずなので、積極的に褒めるようにしてください。
ここでは、効果的な褒め言葉の掛け方を紹介します。
目次
人間関係を円滑にする褒め方のコツ
周りの人を観察する
誰かを褒めようと思っても、どんな言葉を掛ければいいのか分かりませんよね。適当なことを言ってしまったら、社交辞令と思われるので効果的な褒め方とは言えません。なので、相手の心に響く褒め方をするためには、微妙な変化に気付く必要があります。
たとえば、髪を切った時や新しい服を買った時には、周りからの評価が気になりますよね。そういった時に、「それ似合ってるね」と声を掛けることで、相手から喜ばれるわけです。このような変化に気付くためには、周りの人をよく観察する必要があります。
毎日のように観察をすることで、何かしらの変化があった時に気付くことができます。これは一朝一夕ではできませんから、日頃から意識をしなくてはいけませんね。
変化を言葉にする
相手を褒めるときには、気の利いた言葉を考える必要はありません。気付いた変化に対して、そのまま伝えるだけで良いわけです。
- 髪切ったの?
- それ、新しいネクタイ?
- 今日は遅くまで残業してるんだね。
単純に変化を伝えるだけで、「ちゃんと見ているよ」というメッセージを伝えることができます。それに加えて、「似合ってるね」「偉いね」といった言葉をプラスすると、相手にとっては嬉しいはずです。
質問で会話を広げる
褒め言葉を伝えるだけだと、「ありがとうございます」で会話が終わってしまいます。どうせなら、そこから雑談をしてコミュニケーションを図りましょう。そうすることで、人間関係はさらに良くなると思います。
- 髪型カワイイね。どこで切ったの?
- それ新しいスーツ?どこで買ったの?
- 遅くまで残業してるね。何の仕事してるの?
長く話さなくても良いので、2~3往復程度の短い雑談をしましょう。こういった短いコミュニケーションを繰り返すことで、その人から好印象を持たれやすくなります。心理学的にも接触回数が多いほど、好印象を持ちやすいことが分かっています。
軽い雑談などを毎日行っていると、信頼関係が作られていきます。これは、心理学の用語で「単純接触効果」といいます。接触回数が多いほど、好感をもたれやすいという意味です。
褒めるべきポイントを見極める
人は褒められると嬉しいですが、どうでもいい場所を褒められても何も感じません。だから、ポイントを見極めてから褒めるということが大切ですね。褒めるべきポイントとしては、「変化した部分」と「こだわりの部分」の2つとなります。
変化した部分は、先述の通り毎日の観察によって見極めることができます。一方、こだわりの部分というのは、その人が力を入れている部分ということです。たとえば、何カ月も前から準備しているプロジェクトであったり、自分の欠点を改善するための努力であったりなどですね。
- 例のプロジェクト、順調そうだね。頑張って。
- 営業の練習頑張ってるね。応援してるよ。
こういった言葉を掛けられると、相手はすごく喜ぶはずです。なので、周りの人が何に対して力を入れているのかを見るようにしてください。そうすれば、褒めるべきポイントは、自然と見つかるでしょう。
具体的に褒める
褒め言葉を伝えるときには、できるだけ具体的な言葉にしましょう。たとえば、「そのネクタイ、カッコ良いね」というよりも、「そのネクタイ、高級感があってカッコいいね。」といった方が具体的で伝わりやすいです。
抽象的すぎる言葉だと、単なるお世辞にしか聞こえない場合があります。相手にとっても気持ちいいものではありませんから、信憑性を高めるために具体的に伝えることを意識してください。
適当な褒め方をしてしまうとお世辞だと思われてしまいます。なので、しっかりと相手を観察して、本気で褒めることを意識しましょう。効果的なのは、具体的に褒めるということです。褒める部分が具体的であるほど、信憑性が高くなります。
誰かを励ますときにはポジティブな言葉を掛ける
管理職などをしていると、部下から悩みの相談を受けることがあります。そういった時には、ポジティブな言葉を掛けてあげて、相手が前向きな気持ちになるようにしなくてはいけません。「それは止めた方が良い」「だからダメなんだ」などのネガティブな言葉を掛けても、相手は落ち込んでしまうだけです。
悩みを相談する人は、答えを求めているのではなくて、気持ちを切り替えたいと思っています。なので、黙って相手の話を聞いてから、「大丈夫だよ」と肯定する言葉を掛けることが大切です。これを心掛けていれば、部下からの信頼も厚くなるでしょう。
まちがっても、気持ちを下げるような言葉は掛けないようにしてください。
以上、職場の人間関係を良くする褒め言葉を紹介しました。人付き合いでの衝突を避けるためには、積極的に褒めることがおススメです。日本人は褒めることを恥ずかしいと思いがちですが、褒め言葉を活用すれば劇的に人間関係は変わると思います。