上手くコミュニケーションを取るためには、状況に合わせて話し方を変える必要があります。その場に適した話し方ができれば、どんな場面でもスムーズに対応できるようになるでしょう。一方、状況に対応できない人は、空気が読めないとして敬遠される可能性が高いです。
ここでは、目的に合わせた話し方のテクニックを紹介します。社会生活から日常のコミュニケーションまで、必要に応じて使い分けるようにしてください。
目次
話す目的を明確にしよう
「人と上手に話すためのコツ」でも紹介したように、どういう目的で話すのかが明確になっていないと、中身の無い会話となってしまいます。目的が明確であれば、それに適した伝え方をすることができますよね。ですから、会話を始める前に、目的を考えることから始めてください。
大まかに言うと、会話の目的は2つしかありません。それは、「情報を伝えること」と「相手と仲良くなること」の2つです。それぞれに、気を付けるべきポイントが変わってきますから、ちゃんと理解をするようにしましょう。
詳しくは、以下で解説をしていきます。
情報を伝えるときに気を付けるポイント
シンプルにまとめる
何かの情報を伝えたいと思ったら、できるだけ簡潔にしないといけません。伝える内容をシンプルにまとめることで、頭にスムーズに入っていくようになります。だから、無駄な内容をできるだけ絞って、重要なポイントだけを伝えるようにしましょう。
前置きが長いと何を言いたいのか分かりませんから、結論から話すことが大切です。情報を伝えるときには、話が短いほど好まれます。なので、会話の前に内容を精査することが重要だといえるでしょう。「話し上手になるための3つの基本」でも、紹介をしています。
聞き取りやすさ
人前で話すときなどには、声の大きさも重要な要素となります。単純に、声が小さければ聞こえません。そして、自信が無さそうに見えてしまうので、情報の信頼性も損なわれてしまうわけです。
また、滑舌が悪い人も要注意ですね。ちゃんと聞き取れなければ、情報は正しく伝わりません。あまり印象も良くならないでしょうから、せっかくの情報でも伝わりにくくなるでしょう。
なので、できるだけ大きな声でハッキリと話すようにしましょう。それだけで、自信がありそうに見えますから、説得力も高くなります。
理解しやすい言葉選び
伝える相手に応じて、言葉の選び方も注意しましょう。年齢層や属性によって、理解できる言葉は異なります。たとえば、年寄りの方に最近の言葉を話しても理解できませんよね。初心者の人に専門用語を多用しても、理解されないと思います。
なので、相手が理解できる言葉を選ぶようにしてください。異業種の相手であれば、できるだけ簡単な言葉で話すことが求められます。そして、同業者なのであれば、専門用語を使った方が理解度は高くなるでしょう。
例え話
「ものの例え」という言葉があるように、例え話を使用すれば理解度が格段に上がります。複雑なものであっても、身近なものに例えることで分かりやすくなるわけです。たとえば、インターネットを老人に説明するのは難しいですよね。でも、「パソコンを使った辞書」といえば、大体のイメージは理解してくれるでしょう。
このように、相手が理解できる概念で説明することで、理解を助けることができます。何かを教えるときなどには、例え話を使うようにしてください。日常の色々な場面で使うことができますから、日頃から使う癖を付けることが大切です。
相手と仲良くなりたいときに気を付けるポイント
相手が好む話題
誰かと仲良くなりたいなら、その人が好きなことを話題にするのが効果的です。好きな食べ物や音楽、スポーツなどですね。自分と相手との共通点があれば、最もベストだといえるでしょう。人は共通点があると、好感を持つ傾向にあります。
だから、相手の興味・関心のある話題を探すようにしてください。そのために、色々な質問をすることが大切ですね。相手が好きな話題が見つかれば、そこから話を広げることで好感度を高めることができるはずです。
聞くことを重視する
「話し上手は聞き上手」といわれるように、聞くことに徹することで話を盛り上げることができます。ただ単に聞くだけではなくて、相手の興味を持っていることを示すのが重要です。たとえば、身を乗り出して聞いてみたり、リアクションを取って盛り上げてみたりといったことですね。
このように、積極的に聞くことを心掛けていれば、相手は楽しく話してくれるようになります。ですから、うなずきや相槌、オウム返しなど、基本的な聞き方のテクニックは身に付けておきましょう。聞くときの態度で相手への興味を示せば、自然と好感度は高くなっていきます。
以上、状況に合わせた話し方の基本を紹介しました。情報を伝えるときと仲良くなりたいときでは、目的が根本的に変わります。なので、その伝え方も大きく異なりますから、その場に合わせた伝え方を身に付けるようにしましょう。