人と上手く話すために意識するべき4つのこと

学校や職場での人間関係に悩んでいる人は、非常に多いでしょう。
自分の言いたいことが伝わらなかったり、誤解を生んでしまって関係性が崩れてしまうことも多いです。

周りの人と上手くやっていけないと、日常生活に支障をきたすかもしれません。
なので、人と上手くコミュニケーションができるように、話し方の基本をマスターしておきましょう。

ここでは、上手く話すために意識するべきことを解説します。

あなたが上手く話せない原因とは？

上手く話そうとしすぎている

人間は普段、無意識に呼吸したり歩いたりしています。
これを、意識的にやろうとすると、ぎこちなくなったりしませんか？

たとえば、意識的に歩いてくださいと言われたら、手と足が一緒に出てしまったり、不自然な歩き方になってしまうはずです。

普段は無意識にやっているから、それを意識すると変になってしまいます。

会話だって、これと同じです。
普通の人は無意識に会話をしていますが、会話が下手な人は意識的にやろうとしています。

上手く話そうと意識しすぎるから、逆に頭が真っ白になるんですね。

これは、意識が自分に向いてしまうからです。

• 変に思われたらどうしよう
• 失敗したらどうしよう
• 周りから嫌われたくない

自分に意識が向いてしまうと、不安な気持ちでいっぱいになってしまいます。
だから、どんどん話せなくなってしまう。

会話というのは、無意識に自然体で行うものです。
でも、上手に話そうと考えてしまうと、変な力が入ってしまいますよね。
だから、ギクシャクしてしまって、不自然な話し方となってしまいます。

引用：あなたが人と上手く話せない理由とは？

会話をするときに重要なのは、相手に意識を向けることです。
相手に意識が向くことで、「この人を知りたい」という好奇心が生まれ、会話の原動力となります。

なので、上手く話そうと考えるのではなく、相手に興味を持つことが大切ですね。

人前に立つだけで緊張してしまうような人は、意識の方向性を変えてみてください。

ハードルを上げ過ぎている

会話をするときに、「周りの人を楽しませないと」と考えすぎてしまう人がいます。
もちろん、そういった心がけは素晴らしいことです。

でも、義務感を持ちすぎると、プレッシャーが強くなってしまいます。
楽しい会話を意識しすぎるあまり、何も話せなくなるということですね。

「100点満点しかダメ」と言われたら、萎縮してしまいませんか？
自分の中でハードルを上げ過ぎると、会話することが難しくなります。

マジメな人ほど完璧主義に陥ってしまいがちなので、もっと軽い気持ちで考えなくてはいけません。

会話はキャッチボールだと言われますが、相手が投げてきた球を受け取って、投げ返すだけでいいのです。
面白い返しをしなくて良いですし、カッコいい言葉も必要ありません。

他愛もない会話で大丈夫ですから、肩の力を抜くことが大切です。

話しにくいオーラが出ている

会話が苦手な人は、人前に立つだけで緊張してしまいます。
表情が強張ったり、汗が大量に吹きだしたり、顔が真っ赤になるなどの症状が出ることがありますね。

緊張が相手に伝わってしまうと、話しにくいオーラが出るわけです。
ガチガチに緊張している人とは、楽しく会話ができなさそうですよね。

話し上手な人は、明るくて爽やかな印象なので、周りの人も話しやすい人だという印象を持ちます。
会話のスキル以前に、見た目の印象だけで決まってしまう部分は多いです。

なので、話しやすいオーラを出せるようにしないといけません。

具体的には、自分が楽しむということが大切ですね。
自分が楽しんでいないのに、周りが楽しいと思うことはありません。

楽しく会話することを意識するだけで、爽やかで明るい印象を出すことができます。

そうはいっても、緊張していると楽しむどころではないでしょう。
どうしても楽しめない人は、頭の中で面白いことをイメージしてみてください。

好きなお笑い番組でも良いですし、楽しかった旅行などでも構いません。
そういった楽しいイメージをすることで、会話を楽しむことができるようになります。

印象はすごく大切ですから、明るい雰囲気だけでも出せるようにしてください。

上手く話すために意識するべき4つのこと

何が言いたいのかを明確にする

自分が何を話したいのかを明確にせずに、なんとなく話している人は多いです。

それだと、話し終わった後に、「だから何？」と思われてしまいます。
話にオチが無いタイプの人は、こういった傾向が強いですね。

なので、話す前に「何を伝えたいのか」と、自問自答してみてください。
話す目的が明確になっていれば、自然と適切な伝え方も分かります。

たとえば、会社の売上推移を紹介するなら、前年比のグラフなどがあったほうが良いですね。
最近見つけた美味しそうなお店の話をするなら、写メなどを見せた方が良いかもしれません。

このように、目的によって伝え方も変わるわけです。
適切に伝えられるように、言い方を工夫するようにしましょう。

以下のページも、参考にするいいと思います。

また、伝えるべきことを自問自答していけば、どんどん言いたいことが具体的になっていきます。
そうやって具体化していくと、短い言葉で端的に伝えられるようになります。

シンプルに伝えられるようになると、スマートな印象となるので信頼感が得やすいですね。
特に、リーダー的な立場の人だと、意識した方が良いと思います。

相手の存在を尊重する

自分の言いたいことが明確だとしても、相手を無視して一方的に話すのはマイナスです。

会話は相手がいてこそ成り立つものですから、ちゃんと相手を意識しましょう。
「誰に向かって話すのか」が明確になれば、話し方も変わってきます。

老人や子供であれば、ゆっくりと大きな声で話す必要があります。
その業界に詳しくない相手だと、専門用語などを使わない方が良いでしょう。

このように、相手に合わせて話を進めることを意識しておいてください。
言葉やテンポ、間やスピードなども重要な要素です。

そして、相手の話を聞くことも意識しましょう。

自分の言いたいことを一方的に話すのは、コミュニケーションとはいえません。
相手の話を熱心に聞くことで、その人に対する興味・関心を示すことができます。

人は自分に興味を持つ人に好感を持ちますから、あなたの好感度も上がるわけですね。
なので、自分が話すときにも、相手は興味深く聞いてくれるはずです。

このように、相手の話をちゃんと聞けば、自分が話しやすい環境を作ることができます。

自分から心を開く

相手との距離を縮めるためには、自分から心を開かないといけません。
心を閉ざしたままだと、いつまで経っても仲良くなることはできないですね。

人見知りで引っ込み思案な人は、心を開くことが苦手です。
自分を出すのが恥ずかしいから、一歩引いた状態で人と接するようになります。

それでは、誰とも仲良くなることができません。

誰かと打ち解けて話したいのなら、積極的に自己開示を行いましょう。
自分はどういう人間で、どんな価値観を持っているのか、ということをさらけ出すわけです。

そうすれば、自分と気の合う仲間を見つけることができます。

自分をさらけ出すのは、勇気がいることかもしれません。
でも、それをしないことには、打ち解けて話すのは難しいのです。

自分から心を開かないと、相手は心を開いてくれないでしょう。
特に、異性との会話であれば、向こうから心を開くのは期待できません。

アクションを起こすのは自分からでないとダメなので、勇気を出して自己開示を行ってみてください。
すると、相手の反応も変わってくるはずです。

因果関係を明確にする

何かを説明するときに上手くいかない人は、原因と結果についての認識が甘いです。

たとえば、以下の文章を見た時にどう思いますか？

どちらも、文章としては正しいのですが、構成が異なっています。

【A】の文章は、「原因 ⇒ 結果」という構成です。
【B】の文章は、「結果 ⇒ 原因」という構成となっています。

どっちの文章が伝わりやすいかというと、間違いなく【A】の文章です。

「原因 ⇒ 結果」という流れが自然なので、頭に入りやすいからですね。
これが逆になってしまうと、間違って理解する可能性があります。

だから、原因と結果の順序には、気を付けるようにしてください。

【A】の文章については、もっと分かりやすく説明できますね。
因果関係の飛躍を無くすことで、理解度を高めることができるでしょう。

原因と結果を順序立てて解説できれば、子供でも理解しやすくなります。

細かな因果関係を明確にしていくことで、発表やプレゼンなどでも上手く説明できるようになるはずです。

以上、上手く話すために意識するべきことを解説しました。

基本的なことを理解するだけでも、格段に話し方は向上するはずです。
自然体で話すことができるように、これらの基本を日頃から意識するようにしてください。

そうすれば、誰とでも気軽に話すことができるでしょう。